[いいこ。by夜深さん]


夜深さん主催のにゃんこリディア企画に投稿させていただいたらば、 かわゆすぎる素敵すぎるイラストを付けていただいてしまいました!!!!!おおおお・・・
嬉しすぎます、可愛い、可愛すぎる。
本当に本当にありがとうございます!!

以下 投稿したss


頭をなでられると いい気持ち。
耳を触られると もっと いい気持ち。

エドガーが リディアをなでようとすると リディアは 警戒したように 逃げ出す。
いつもの風景である。
・・・どこか不自然であるといえば、リディアの耳が ふさふさとした猫の耳にとってかわっているあたりであろうか。そもそもそこは突っ込んではいけないところなので流しておこう。
これはそういうパロディの物語なのだ。

エドガーは、きらいじゃない
触れられるのも きらいじゃないの
でも あたし は あたし が こわい
取替え子 と昔から呼ばれてきた
この耳は きっと その証だと 思う
きらい。こんなもの。
自分でもきらいなのに、どうして触ってもらいたいなんて いえるの?
青騎士伯爵の子孫を自称するためとはいえ 
自分を必要としてもらえることが うれしい
だから、あたしも エドガーを、うれしくしてあげたいの

その日、エドガーは気分悪そうに自室のソファーにふかく腰掛けていた。
人払いをしているようで、レイヴンも所在なげにたたずんでいる。
静かに静かに、エドガーに気づかれないようにソファーに近づく。

泣いているの?

大の男がこんな真昼間からそんなわけないと思っても。
エドガーのこころは きっと いつでも悲鳴をあげている。

あたしを拾ってくる前に、なにがあったのかは 知らないけれど
この人がなくしたものの かけがえのなさ その大切さは
ことばはなくても つたわってくるわけで。
かなしい気持ちをいたわってあげたくて、ソファーによじりのぼり、不意をつかれたような顔をしたエドガーのひざの上に座り込む。

「リディア・・?」

あせったように、あたしのおなかに手を添えて、落っこちないようにするエドガー。
びっくりしてるのに、なんでこういうところは抜け目ないのかしら
おもうけども 今日は とくべつ。

「えどがー、いいこ。いいこ」

こういうときに体が小さいってすごく不便。
なでなで してあげたいのに、うまく出来なくて、擦り寄るようになってしまう。
息をつめたエドガーの顔。見開かれた瞳から、さっきの曇りが消えたのがわかる。
「リディア・・・」
耳元でささやかれたのがくすぐったくて、いつもこんなことしないのに変に思われたかと思うと、急に恥ずかしくなって。
エドガーの上から 飛び降りて 一目散に にげた。

部屋からとびでる時に垣間見えたエドガーの顔は なんだか妙に赤くて、はにかんだようになっていて、あたしは至極満足。

えどがーがうれしくなると あたしもうれしい

きょうのお昼寝は きっと気持ちよくねむれるにちがいない